いい加減歩き疲れて銀閣寺への入り口まで到達する。当然ながら以前にも行ったことのある銀閣寺そのものは参拝しない。銀閣寺道の角にある屋台でたこ焼きを買って昼飯前の軽い腹ごしらえをしておく。さすがに関西のだけあってたこ焼きは旨い。それから今出川通りを歩いて、息子が入試の時に使ったことがあるという中国料理店、龍門を目指す。極普通の田舎の定食屋という雰囲気だが、出す料理は本格的な中華だ。普段は列を作るという店だったが昼休み時間帯に入る前の時間だったので店もまだ空いていた。息子は最初に食べて気にいったらしいハチノスの冷製というのを頼んでいた。妻と私は夫々、羊肉の炒め物、麻婆豆腐の定食を頼んで分け合う。店の女将は中国人らしいのだが話し好きで、流暢な日本語でずっと話しかけてきていた。
