鶴ヶ峰までロードバイクで走った翌日は、今度は結婚当初に棲んで居たE市界隈をロードバイクで巡ってみることにする。
昭和の後期に結婚して最初に棲んだのは駅から歩いて15分ほどの二階建てアパートの一室だった。当時、結婚して最初に棲むのは会社の社宅というのが極一般的だったが、社宅の入居条件に妻が専業主婦であることというのがあった。従って共働きの場合は自分でアパートなどを探す必要がある。私の場合は後者を選んだので結婚直前に不動産屋をあちこち巡ってやっと見つけた物件だった。
最初に棲んだアパートはさる超大手の化粧品会社の厚生施設のすぐ傍でその施設はグランドもある広大な敷地だったが、何時の間にか更地になってその後巨大なマンション数棟に建て替わっていた。アパートの方は厚生施設の下側の崖の途中にあった二階建ての長屋だったが、その場所も既に取り壊されて通常の一軒家数軒に建て替わっていた。しかしすぐ傍には同じ頃建てられた似通った二階建てアパートがまだ存在していた。