パリへ向かう帰りのTGVへ乗込むと、切符の席番のところに見知らぬ外人四人が座っている。切符を見せるとすぐにどいて、別の場所へ移ってくれたが、この辺もフランスらしい。神様がそうお造りになったのだろう。
帰りの便では席は片側二列なので向い合せにしてテーブルを真ん中に出す。日本で良く観る特急列車のより一回り大きくて使いやすい。すぐにホテルから持ってきた呑み残しのワインを出し、ホテルで貰ったプラスチックのカップに注ぐ。息子をビュッフェへ連れていって、ハムエッグサンドを買ってやり、娘用には頼まれていたオレンジーナという名のジュースを買ってきてやる。
電車の中ではフランス旅行も残り一日半となるので、無駄にしないようにとガイドブックを丹念に調べて廻る場所を決めるのに使っていた。
20分遅れたせいで、12時ちょっと前にパリ・リオン駅に着く筈だったのが、12時ちょっと過ぎの到着となる。