朝食を終えるともう出発の時間になる。ホテルのフロントからタクシー会社に電話して貰ったが10分待っても一向に来る気配がないので、再度電話して貰う。やっとのことでやってきたのは古いシトロエンのバンだった。いかにも南フランスという感じがする。駅までは来たときよりも短く感じた。そういうものなのだろう。
駅に到着すると何やら女性の声でアナウンスしている。最初フランス語だったが、次に英語になって、どうも電車が故障か何かで20分ほど遅れると言っているようだった。アナウンスは女性がとてもゆっくり、一語一語話していて外国人に優しい放送になってると感じた。
ホームで待つ時間が長かったので、ホテルの冷蔵庫で冷やしておいたビールを出して呑むことにする。全面ガラス張りの駅ホームは強い日射が照りつけていて結構暑い。それでもエアコンも使われていて、息子に吹き出し口を教えてやると、ずっとその前に立って涼んでいた。