ダ・ヴィンチ・コードが世に出されたのは2000年をちょっと過ぎた頃だったと思う。私自身も小説も読んだし(TVを通じてではあるが)映画も観ているのだが、2002年にパリ南仏旅行をしたのは、その小説が世に出る直前の頃だった。しかし当時でも、ダ・ヴィンチ・コードに出てくるルーブル美術館の不気味な雰囲気は感じ取っていた。小説や映画では夜中にルーブル美術館の中を歩くシーンが出てくるが、もし一人で夜中に館内を歩けと言われたら、相当な恐怖を感じるような気がする。
昼間は人が大勢いるから普通に歩ける回廊も、誰も居ないなかであの物言わぬ石像の間を縫って一人で歩くのだとすると、魔物が何時、何処から出てきてもおかしくないように感じるのではないだろうか。