年が明けて２０１１年になり正月休みの最終日の５日は町田にある芹が谷公園というところに妻と散歩に行ってくることにした。
出張の折りに東京との行き帰りに何気なく小田急線の車窓を観ていたら玉川学園から町田に向けて電車がそろそろ減速を始める頃、「芹が谷公園」という看板が目に入ったのだ。その場所は幼年期から青年期に掛かる頃、何度も行ったことのある懐かしい場所だった。当時、町田にある教会ボーイスカウトをやっていて、親とそこの神父の薦めで私もボーイスカウトの下部団体であるカブスカウトから始めて６年ぐらい通っていた。
ボーイスカウトは人工的なものが殆どない大自然の中で色んな工夫をして生活する訓練をするような活動で、当時都心からみれば町田は辺境の田舎だったが、私が当時住んでいた町から比べれば随分と都会だったように思う。それでも全く整備されていない雑木林などが少しは残っていて、芹が谷公園が出来る前のその場所は正に全く道もない自然がそのままに残されている雑木林の谷間だったのだ。自然に生えている樹木にロープを渡して樹と樹の間を綱渡りのようにしてスカウティングの訓練をするにはちょうどいい場所だったのだ。
小田急線が通るのは公園側から観て崖の上で、一旦その崖を下ってしまえば人の声も聞こえないような場所だった。２０１１年に行った時には既に公園として整備されていて、街の方からは階段で崖下へ降りていく道が綺麗に整備されていた。
