ゴールデンウィークの長期休みの際によく独りで出掛けていた公園がある。谷戸山（やとやま）公園という県立の自然公園だ。何があるという訳ではない。ただ自然をなるべくそのままに保護している公園なのだが、様々な顔を持っていて、１時間、２時間と散策していても飽きない。前回の森林公園と同様で、眼の疲れを休める為に緑の木陰の中をぼーっと散策していた。
９０年代の初め頃、その存在を知って、９０年代後半にはよく子供を連れて遊びに行っていたのだが、２０００年を過ぎてからは専ら一人で出掛けるようになった。
実は幼少期にこの場所の近くに棲んでいた時期があって、小学校への通学路に面していた。勿論その頃は公園ではなく、只の雑木林というか、原生林のような場所だった。この公園の南側の一角にカブトムシを採取する絶好の広葉樹の木があって、誰にも教えない秘密の場所だったのだ。
そこから下っていった先に沼があるのだが、今では野鳥の為の池として整備されている。
