ハイキングを終えホテルに戻ったのが１２時半。電車で帰る他の連中とはここで別れる。マーチに戻ってホテルの前を抜けると、皆が駅に向って歩いてゆくところだった。Ｋ君が気づいて手を振ってくれる。食事を海の近くで採って帰ろうと思っていたので、探しながらゆくと、宇佐美の手前で道路脇に駐車場のある小さな定食屋らしき洋風の家を見つけて入ってみる。奥のほうに明らかに地元の漁師連中とおぼしき仲間が集まってビールを飲んでいる。場違いな所へ入ってしまったかと思ったが、おばさんが来て「どうぞ。」というので、鯵のたたき定食を頼んで席に着く。
ちょうど窓から海側に見える防波堤の欄干にアベックがずっと寄り添っていた。話題がそのうちそのアベックのことになって、おばさん連中もオヤジ達もアベックを肴に好き放題の話をして、最後には「お客さん、あのアベックの顔を観ていきなよ。」などと言われてしまった。料理は鯵がたっぷりはいっていて、蛸のサラダもあって、味噌汁は伊勢海老出汁で思いのほか良かった。宇佐美から先は一気に帰ることにした。来た時よりも天気がよく、眺めも良かった。
（写真は当日のものではなく別の旅行で撮ったイメージ画）
