norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

四国旅行 32 JAL羽田行き

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 帰りの便はエアバスのMD90で、ちょっと小さい。最近の飛行機にしては珍しいウィングレットが付いていないタイプだ。MD90は事故が多いというのを暫く前の新聞で観ていたのだが、敢えて妻には言わないことにする。夕方の早い便だったせいか、結構空いていて、楽々だった。機体も小さくて軽いせいか、30秒足らずで、あっと言う間に離陸する。

 雲を抜けると、まぶしいばかりの青空が上空にあった。その日はずっと曇りだったので、雲の上はこんなにも天気がよかったのかと改めて思う。しかし雲のせいで下界はまったく見えなかった。途中、そろそろ富士山あたりではと時間からみて思って、窓から眺めると、雲の上に山頂が突き出ているのが丁度見えた。妻に声を出して教えると、アテンダントも気づいたらしく、他の乗客に富士が見えることを案内していた。

 無事着陸して、ドアが開くのを待つ。妻に、機体の最後尾だから、「皆が降りるまで出れないので慌てなくていい。」というと、傍にいたアテンダントが(よく判ってらっしゃる)とばかりににっこりする。手荷物のバッグに道後温泉の名があるのに目聡く気づいたアテンダントが、「道後温泉にいらっしゃったのですか。いかがでしたか。」というので、旅程のあらましと、道後温泉の様子、足湯とその為にホテルが貸してくれる手籠のことなどを説明する。「まだ行ったことがないので、是非参考にしたい。」とアテンダントはにっこり微笑む。お愛想なのだが、気持ちいい応対だった。こうして四国旅行は終りを告げたのだった。