同窓会というのは基本的には同じ学校を出た卒業生の集まり会で卒業年度を問わない形式を言うらしいが、自分たちのは所謂世間で言うところのクラス会だ。旧制中学から出来た公立高校で、代々伝わる伝統のクラス対抗行事がいっぱいあって、クラスという仲間の絆は一般の高校よりかなり高いように感じる。
卒業したその年から同窓会と称するクラス会が開催されてきて、ちょうど２０００年開催の年から、それまでの紙の往復ハガキによる連絡から電子メールでの連絡を基本とすることに切り替わった。それを機に私自身が幹事役で大きな部分を占めることになった。
宴席では在学当時の写真をパワーポイントのようなスライドショーで流しながら、懐かしい体育祭で使われた仮装演技のＢＧＭを再生して大型モニタで流すなどの余興を工夫して大いに盛り上がったのだった。
熱海を選んだのは、全国各地に散り散りになっている者が比較的スムーズに集合出来るように東京から新幹線で三駅で来れるというところから選択した。
大阪から一人、名古屋から一人、群馬から一人、埼玉から一人という具合にかなり遠方在住の者も参加していた。中には米国ニューヨーク州在住だが偶々その日、帰国していたので参加出来たという者までいた。海外駐在中の者とは国際電話で中継することまで画策したが、これは実現出来なかった。
