佐賀からの帰途の高速バスは結構時間ぎりぎりで、葬儀の最後の方になって弔辞が長くちょっとひやひやする。親会社から葬儀に参列していた知り合いの一人が帰りのタクシーに同乗したのだが、高速バスに間に合わない可能性を考えて途中の国鉄の無人駅で降りるという。それで彼と別れて無事間に合って高速バスには乗れたのだった。無人駅で降りた彼が無事博多へいい時間に辿り着けたのかは知らない。
高速バスに間に合ったことで一本早い飛行機にも乗れたのだが、予約が取れていた便はジャンボ機の二階席だったので、博多駅の地下街に再び向い、朝も来た鯛めしの店で生ビールに鯵の刺身の付いた黄昏セットと鯛の刺身を頼む。店の親爺が是非にというのでシャコの煮たものも試してみたが、抜群の味だった。帰りの空港ではトイレで喪服を着替えながら最終案内の管内放送を聴き、最後の乗客としてジャンボ機の二階席に乗り込んだのだった。