Y湖畔の寮は3泊していて、丸二日は居たことになる。一日は油絵を描いたりして過ごしているが、もう一日は五湖巡りのドライブに出たようだ。
自転車で来た時よりは随分楽に廻れた筈だが、その分記憶は薄い。自転車で来た時は半分しか廻れなかった一番奥のM湖も車で一周しているが、それほどの記憶はない。M湖へ至る道の途中にあった風穴だったか氷穴だったかどちらかには入って見学した記憶がある。
この時は時間に余裕もあったのでK湖から山梨のほうへ抜ける道を登って太宰治と井伏鱒二が一時を過ごしたという御坂峠の天下茶屋へも足を延ばしている。太宰治の「富岳百景」はその当時大好きな小説のひとつだったのだ。