運転訓練の中でも珍しいのはランナバウトの通過練習だ。ランナバウトは十字路や五差路などでロータリー状に通路を作り、そこを一方通行で廻ることで信号の規制無しに所望の方向へ向かうことが出来る仕組みだ。ヨーロッパでは至るところで遭遇する。中でも最大のランナバウトはパリでシャンゼリゼ大通りに通じる凱旋門周辺のものだ。右側通行の道路では右方優先という決まりがあって、ランナバウトに侵入する際には、既にランナバウト内を周回する車が近づいてきた場合は止まって進路を譲らねばならない。これさえちゃんと守れば信号で無駄に停められることもなく、安全に通過することが出来る。
数年前に日本でも採用されることが決まったというニュースを聞いたがその後それほど普及はしていないようだ。信号機が無くて済む代わりに交差点の土地は広く必要になるので、国土の狭い日本では増やすのは難しいのかもしれない。今日の画像は手持ちのランナバウト画像がなかったので、ネットからの借り物だ。