norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

三年寝太郎

f:id:norimakihayate:20140727111527j:plain

 昨日はかろうじて1万歩に達した。このところ日差しが強く暑さも激しいので早朝の一時を逃してしまうと、歩数を稼ぐのが難しい。駅としては小野田駅から一つ進んで厚狭駅(あさえき)に達した。厚狭駅山陽新幹線も停まる駅で、他に山陽本線美祢線が乗り入れている比較的大きな駅だ。

 

 この駅前に不思議な銅像が立っている。寝太郎像というものだ。三年寝太郎という民話があるという。

 その昔、仕事もしないでぶらぶらしている男が居て、皆から寝太郎と呼ばれていた。三年三箇月も寝ていたという。その男が突如起き上がって、父親に千石船と船一杯の草履を作ってくれと頼みこむ。父親がそれを作って与えると、寝太郎はその船に乗って姿をくらます。やがて、ぼろぼろの草履を船一杯に積んで戻ってくる。今度は父親に大きな樽を作ってほしいと頼む。樽が出来ると寝太郎はそこでぼろぼろの草履をごしごし洗う。するとその草履から砂金が出てきて、それを資金にして氾濫して困っていた川に堰を作り、民の役に立ったという。寝太郎が出掛けていったのは、佐渡の金山で、金鉱掘りに新品の草履を渡して古い草履と交換していたのだという。嘘みたいな話で、実際嘘なのだろうが、何らかの史実を誇張したものなのだろう。

 

 10年ぐらい前、伊豆の土肥にもある金山跡を見学したことがあるが、そこで講釈を垂れていた案内人も、ここを裸足になって歩くと、ぺったり、ぺったりして足の裏に金が付くんですよなどと似たようなことを言っていたのを思い出す。