神代から出て、大畠を過ぎ、柳井港までやってきた。
何処かで宇野千代の名前を観た。遡って調べてみると岩国駅だった。この女流作家の出身地だった。岩国市営バスの中に、おはんバスというのがあるそうだ。おはんは宇野千代の代表作で、1984年に市川昆監督、吉永小百合主演で映画にもなっている。吉永小百合の代表的な作品のひとつでもある。
今NHKの朝ドラで花子とアンというのをやっている。妻が夕食時、毎日欠かさず観ているので、一緒に観てしまう。史実に基づいている話と、いかにもありそうというような虚構の部分とが入り混じっている。明らかに赤毛のアンの中のプロットをもじったような話まで混じっていて面白い。
中に敵役の女流作家として宇田川満代というのが出てくる。どうみても宇野千代をもじっているとしか思えない。しかし、人物像は必ずしも宇野千代そのものを描いてはいない。誰をモデルにしているのか、ネット上でも盛り上がっているようだが、吉屋信子説とか北川千代説とかがある。勿論、宇野千代説も出ているが、否定的な意見も多い。名前だけは間違いなく宇野千代から作ったものだろう。顔そのものは演じている山田真歩さんが北川千代にそっくりだという人も居る。