松井酒造のことが二日続いてしまったが、京都で酒蔵と言えば佐々木酒造についても触れなければならないだろう。いすゞのデュトロというトラックのＣＭでも知られるようになったが、俳優の佐々木蔵之介の実家である。最初この俳優の名前を知った時、何と仰々しい名前なのかと思ったのだが、彼の父親、つまり佐々木酒造の先代が、次男が俳優をやるようになって芸名が必要と聞いて、大石蔵助と実家の事をもじって命名したのだという。実家の酒屋は三男の方が継がれているそうだ。
佐々木蔵之介は、現クールではゼロの真実・監察医松本真央というドラマに主演の武井咲の相手役みたいなクールなようでいて熱い刑事の役で出ている。武井咲とはつい数回前のクールでもお天気お姉さんというドラマにも出ていた。相性がいいのかもしれない。
佐々木酒造のサイトを観ると、洛中に残る酒造の最後の一軒とある。あれっ、先日の松井酒造も洛中とあったような気がしたがと思って、調べてみると、洛中というのは豊臣秀吉が作った土塁の塀、御土居（おどい）の内側という説がある。御土居の東側は鴨川の手前の川端通りを通っている。松井酒造はその更に東側にあるので洛外かと思ったが、実は洛中、洛外の定義は時代や立場によって様々なのだとも言う。
佐々木酒造は、二条城のすぐ北側にあって、前回の京都旅行では二条城真正面の京都国際ホテルを宿としていたので、知っていれば訪ねたのにと惜しい事をしたと思う。単独の見学は受け付けていないそうなので、行けば観れるというものでもなさそうだが、通りからちらっと様子を眺めるだけでも想い出になりそうだ。
佐々木酒造の銘酒には、聚楽第、西陣、古都など古式ゆかしい名前が並んでいる。こちらも一度試してみたい酒だ。
