道志川の川辺に近いキャンプ場の様子を少し写真に収めてから再び道志川を見下ろす上の道に出て、帰途につくことにする。
最後に市街地に降りて行く土山峠の傍まで戻ってもう一度宮ケ瀬湖の渇水状態を写真に収めておく。
よく見ると、満水状態の時には水面下であった草の生えていない褐色の赤土が剥き出しの高さの下に速度規制を示す黄色の数字の掛かれた道路があるのが見えた。４０年位前、宮ケ瀬ダムを作る為に川が堰き止められる前に谷底にあった宮ケ瀬村へ降りて行く旧道の跡なのだろう。ダムが出来る前に所々石ころ剥き出しだった未舗装道を何箇所も抜けて、運転習いたての頃にこの山道を何度も走り抜けていた頃を思い出す。
家へ帰る途中にその週に最終回を迎える永六輔の「誰かと何処かで」の放送をやっているのをカーラジオで聴いていた。４０数年前に聞き始めた懐かしい番組だ。最終回近い頃の永六輔は脳の後遺症で滑舌が悪く、何を言っているのか聞き取りにくい状況になっていた。もう放送の限界だったのだろう。
