２００５年はそれまで１１年間使ってきた愛車のミストラルを手放した年だ。本当は災害時の緊急避難用に半永久的に使い続けるつもりでいたのだが、元東京都知事石原慎太郎の愚策というか、売名行為で首都圏近辺でディーゼル乗用車の１０年超えの車検を認めなくしたせいで手放さざるを得なくなったのだ。環境対策と言っていたが大型ディーゼルトラックの規制は実質しなかったので完全な誤魔化し政策だった。
車検が取れないので代替の車を探しつつ、最後のドライブ旅行を考えたのが２００５年の８月から９月に掛けてだ。
その一環として静岡・駿河平にあるビュッフェ美術館を２０数年ぶりに訪ねることにした。ビュッフェ美術館を知ったのは１９７４年だったと思うが出来たばかりの頃、生前の永六輔がやっていたラジオ番組での紹介からだった。その翌年にマイカーで軽自動車のホンダＺを手に入れたことで、最初の遠出として出掛けたのが最初だった。
