利き酒会に先立って、黄金井酒造の工場内の見学と日本酒造りの解説がある。工場の入り口には酒蔵定番の杉玉と呼ばれる大きな飾り物が吊られている。その傍の信楽焼の狸像もいかにもという感じだ。
蔵の中には昭和３０年代から６０年代ぐらいまで検定日が記された大小さまざまなホーロー引きの醸造タンクが置かれている。説明の中で麹と酵母の違いを初めて理解した。
蔵の中に設置された寒暖計も文字が擦り切れているほどで、由緒ある歴史を感じさせる。
奥には酒粕を絞る巨大な圧搾機があって、作り立ての酒粕がふるまわれた。残してもと思って無理やり食べたら歯に詰まってしまってちょっと閉口した。
