お昼を採った後、アーケードで仲買人が使うらしい昔ながらのタイプの自転車を見つけて最近あまり見ないものなので写真を撮っておく。
昭和３０年代ぐらいには極普通に見られたタイプの実用車というもので、築地市場にあったものは、そんなに古いものではないようだったが設計は相当古いタイプだ。
ブレーキはハンドルバーに付けられた鉄製のリンク式で昭和４０年代にはインナーとアウターのワイヤ式に取って変わられたものだ。また前照灯は砲弾型と呼ばれるタイプで昭和初期にはナショナル製が主流だった。
サドルは本革製で鋲を打って台座に留められていて、全体はコイルバネで支えられている。
後ろの荷台は細長い鉄板を溶接で組み立てたもので、荷物を留めるバンドは太い幅広のゴムバンドが使われていて、今は普通の生活の中では殆ど見掛けなくなったものだ。
