旧来のギャラリーの入り口の所に、若き日のベルナールビュッフェと妻のアナベルのモノクロの大きな写真が掲げられていた。ちょうど回廊の所で夫婦の写真展が開催されていたのだ。私が初めてビュッフェを知った中学生の頃も、この美術館が開館した時もビュッフェは存命だったが、20数年振りに訪れたこの時には既に他界していた。
新しく出来たガラス張りの廊下を抜けて地下に降りると懐かしい絵が何枚も展示されていた。写真のものは確か「内省」という題がついていたと思う。
一番奥は子供の絵の展示や子供を遊ばせるコーナーがあってちょっと興ざめだったが、偶に訪れる小さい子等とは隔離してゆっくり絵が見れていいのかもしれない。
大きな絵を展示するギャラリーは無くなったのかと思ったら最後に一巡して入り口に戻った所でこのギャラリーへの入り口を見つける。「ダンテの神曲」を期待していたのだがその時掛かっていたのは「キリストの磔刑と鞭刑」のシリーズだった。こちらも迫力があって見応えがあった。