志賀高原の旅館でM氏が宿泊費を交渉してあまりの高さに諦めたのが幾らだったのかは私は知らない。そもそも学生の身分で、自分の金で旅館に泊まった経験など皆無だったので、旅館の相場も学生身分で泊る相応の値段というのも皆目見当もつかなかった。
志賀高原を諦めて、草津に向かうと言われた時、志賀高原と草津の位置関係も全く頭に入っていなかった。とにかく延々ともう真っ暗になっていた山道をくねくね走り続け、辿り着いた草津温泉のそれほど上等ではない宿に投宿を決めたのはもうかなり遅い時間だった。
もう辺りはまっくらだったので、今日の画像はその翌朝のものだ。