M氏は私よりだいぶ齢が上だったこともあって、既に運転免許も取得していたし、親に買って貰ったものではあるがマイカーも持っていた。信州ドライブ旅行へ出掛けた時にはカローラの2ドア・スポーツクーペだったが、既に二代目の愛車だった。
最初の車もカローラで中古車だったそうだが初代カローラだった。箱根かどこかの山に登りに出掛けて途中でクラッチが滑るようになりレッカー車のお世話になって、二代目カローラを新車で購入して貰ったようだった。
この時代、マイカーに色んな付属品をカー用品店で買ってきて、自分で付けるというのが流行していて、その代表格がフォグランプだった。M氏も大きくて強力な光のフォグランプを自分で取り付けていた。フォクランプはシビエとマーシャルという二つのメーカーが双璧をなしていて、M氏のは確かフランス製のシビエだったと記憶している。