1983年に二度目のパリ旅行を計画したのだが、旅行日程には苦慮した。私も妻も働いていたので、両方が1週間休める日を設定するのが難しかったのだ。妻のほうは夏場のある時期しか取れない。私のほうは比較的自由に休みが取れたのだが、唯一夏場の一斉夏期長期休暇の前後には有給休暇を取ってはならないという不文律があった。旅行会社と調整をした結果、帰国日が一斉夏期休暇の前日になってしまったのだ。
大学の先輩でもあった上司に相談したところ、一日前に帰ってくると届けを出しておいて、当日飛行機の都合で一日延びてしまって帰れないと連絡すればいいと助言をしてくれたのだ。その当時は職場で海外旅行の為に一週間休みを取るなんていう雰囲気は全くなく、普通の上司だったら怒鳴り付けられていたかもしれない。
今日の画像は古い文箱から出てきた当時の搭乗券。便名はKLMを示すKLが付いているが、タグそのものは日本航空JALのものだ。おそらく今現在では普通に行われているエアライン間のアライアンスのようなものが当時から行われていたのだろう。