軽井沢から上信越自動車道を延々と走って湯田中の街に着いたのはお昼過ぎ位だったような気がする。湯田中の街にある温泉を渋温泉というのを知ったのもこの時だった。
初めて湯田中に来たのは小学校の中学年ぐらいの頃だった。湯田中というのはそこから信州の高原地帯に昇ってゆく時の中継地点というような位置付けで、小学生の時も山の上のほうにあった山田牧場というところで夏期学校のような催しがあった時だ。山田牧場は当時流行った有名なミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」のオープニングの舞台となったザルツカンマーグートの山の上のような場所だった。その山田牧場へ急峻な山道をバスで延々登る前に休憩で立ち寄った場所だったと記憶している。
40年近く立って再び湯田中の街を訪れた年末旅行では着いてすぐ街中を皆で散歩して何枚か写真も残っているのだが、今となっては何処を訪れたのかもさっぱり分からなくなっている。