norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

滝廉太郎 vs 山田耕作

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 昨日は戸田を出て、富海(とのみ)という所まで来た。一駅間距離があり、一駅分しか進んでいない。

 

 萩と津和野はセットで案内されると前々回書いているが、高校時代の修学旅行でもその両方を訪れている。萩については当時の画像は残っていないが、指月城(しづきじょう)と呼ばれた萩城址跡と松下村塾跡などを訪れた記憶がある。

 指月山の頂上と麓にそれぞれ詰丸と天守を含む平城があったようだが、今現在も建物は復興されていないようだ。修学旅行当時も城壁だけが残っていたと記憶している。頂上から見下ろせる萩の城下町を眺めた記憶もあるので、山頂までも登ったのだろう。

 

 指月城というと、ずっと滝廉太郎土井晩翠の荒城の月のモデルだと思っていた。何故そう思ったのかは判らないのだが、実際には大分竹田にある岡城址滝廉太郎がイメージし、土井晩翠青葉城址他をモデルにしたそうだ。

 

 荒城の月には2バージョンあって、最初の「春高楼の花の宴」の花の宴のえのところが半音下がるバージョンと全音下がるバージョンがあるというのを初めて知った。前者が滝廉太郎のオリジナルで、後者は山田耕作が編集し直したものだという。小学校の頃、最初に習ったのがどちらのものだったかは今は思い出せない。山田版のほうがメロディとしてはすっきりしているが、滝のほうがより哀愁を帯びて聞こえる。先の長新太の絵と和田誠の絵の微妙な味わいの違いぐらいの差だ。