MAZDA K360
昨日は中野東、安芸中野、海田市、向洋、天神川と通過していよいよ広島駅の一歩手前までやってきた。
途中の向洋（むかいなだ）駅はさほど大きな駅ではないが、マツダの本社工場の最寄駅だ。
職業柄、いろんな自動車メーカーとは付き合いがあったが、不思議とマツダと一緒に仕事をしたことがない。２０００年前後の頃、米国フォードと商談があって渡米した際に、マツダはフォードの傘下に入っていた。アメリカ人が社長になっていた時代だ。渡米の際に何人かのマツダの技術者とも面会したような気もするのだが、はっきりしない。
マツダはまた、自分が乗りたいと憧れた車が一種類もない稀有なメーカーだ。友人にはちらほらマツダの愛用者が居た。実家の農家で野菜の出荷などに使っていた車、ポーターという軽ワゴン車を持ち出していたＯ氏、女性ながらに初代ファミリアを愛車にしていたＨ嬢、同じく女独身者ながら濃い目のサングラスを掛けてコスモスポーツを乗り回していたＳ嬢、通称グラバンと言われていた社有車のグランド・ファミリア・バンを私用で乗っていたＡ氏など、７０年代の若者たちだ。
よくよく思い出してみると、初めて乗せて貰った車は三河屋の三輪トラックＫ３６０だ。幼少期に三河屋のあんちゃんと仲良しで、御用聞きで初めて乗ってきた時に内緒で運転席の脇に乗せて貰ったのだった。我が家に最初に訪れた乗用車もＲ３６０というマツダの乗用車で親戚の叔父さんの車だった。まだマイカーを持つなどというのが夢の夢であった時代の事だ。
MAZDA R360
