norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

石原慎太郎の呪い

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  昨日はちょっとしたトラブルのおかげで、3千歩ちょっとしか進めなかった。宍道(しんじ)を出て、隣の荘原(しょうばら)のちょっと手前辺りまでしか進んでいない。

 

 ミストラルは11年目を迎えた時に手放すことになる。これは私の意志によるものではない。政治の力で強制的に余儀なくされたのだ。それ以来、この事件を私は石原慎太郎の呪いと呼んでいる。

 

 11年目を迎えて夏前にエアコンの効きが悪くなった。それ以前にも似た様なことがあって、アルミ配管のエアコンのチューブからガス漏れがあって、ヨーロッパから部品を取り寄せなければならず難儀したのでよく憶えていた。それですぐに行きつけのディーラーで修理依頼に持ち込んだのだ。その時に「以前にも経験しているのでカラーチェックを封入して貰って暫く使ってから再入庫します。どうせすぐ車検の時期になるので。」と整備士に伝えたところ、意外な答えが返ってきたのだった。

 「あ、あのミストラルなら、もう車検は取れなかったと思いますが・・・。」

 

 一瞬、我が耳を疑った。以前2000年の頃だったかディーゼル車は都内を走れないように規制するという噂が流れ、その当時いろいろ調べて、どうもトラック等の商用車系のみらしい。ミストラルのような派生車は、3ナンバーはOKだが1ナンバー、8ナンバーは駄目というようなチラシを見たような微かな記憶があったからだ。

 

 車検証にそう書いてある筈とディーラーの人間が言うので、おそるおそる観てみると、「この自動車は平成16年9月30日以降の有効期間満了日を超えて、NOx・PM対策地域内に使用の本拠を置くことが出来ません。この自動車の使用の本拠は、NOx・PM対策地域内です。」などとちゃんと書いてあったのだ。前回の車検を取った頃の日記を確認してみると、「車検費用13万何某。ブレーキフルードとワイパーブレード交換。ブレーキフルードはこの車の物は他の一般車に比べ高目になっていると説明される。」などと割りに詳細が書かれている。もし、次の車検は取れないと説明されていたとしたら、日記に記されていない筈はなく、何の説明もなかったようだ。

 

 その時ネットで「ディーゼル 車検」でヤフーを検索してみると、首都圏1都3県で車種・登録年毎に車検を受けられなくなる時期を定めてあるとあった。

 

 ビンテージタイプのカマロ、トランザムコルベット等々、我が物顔に街を走る古い反社会的な車には車検を出しているではないか。2002ターボ付BMWだって未だに見かけるのに・・・、何故・・・。

 

 私自身、ディーゼル車の排気は、問題があるとは思うものの、京都議定書のエネルギー削減の意味合いからすれば、ガソリンに代替すればいいという問題とも思えず、東京都、近隣3県の措置は石原さん(当時都知事)の単なる政治的パフォーマンスとしか思えなかった。

 

 11年目を迎えたミストラルは、電装品については多少心許ないところはあるものの、エンジン、車体、シート等は全く問題なく、新潟中越地震の例(まだ東日本大震災前)を見るにつけても、傍に置いておけば、いざという時は頼りになると密かに考えていて、あと5年は使いたいと思っていた。

 

 本当に首都圏のNOx問題の解決を図りたいなら、大型トラック等のディーゼル車の都心乗り入れをまず禁止すべきで、数としては高が知れている乗用車系のディーゼル車の締め出しだけするというのは、政治的パフォーマンスでしかないと憤慨したのだったが、車検を通させないと役人が言うのには何の抵抗のしようもなかった。

 

 そんな事もあって、私は石原(当時)都知事が推し進めていた東京オリンピック招致にも懐疑的だった。昨今の新国立競技場問題にしろ、エンブレム盗用問題にしろ、裏で巨額のお金が動く事でしか成り立たないオリンピックの起こるべくして起こった問題だと思っている。