大山寺は整備されている割にはひと気がなかった。ケーブル終点の下社の方は人の行き来が絶えることがないようだが、こちらはあまり知られていないのか、大晦日前の閑散期のせいなのかもしれない。手水舎には立派な龍の頭の水取口があり、手桶が並んでいるがあまり使われた形跡がない。
鐘楼も立派なものが据えられていて、大晦日には除夜の鐘で賑わうのかもしれない。鐘楼の前には最近山寺などでよく見かけるようになったかわらけ投げの場所があるが、もちろんそんな事をしている人の姿はない。
鐘楼の脇には滝が流れ落ちている池がある。いかにも何か謂われがありそうだったが、説明は特になかった。大山にはあちこちに滝の落ちる場所があるようだ。