1月終わり頃、小岩界隈を散歩する機会があった。江戸川を挟んで対岸はもう千葉という辺りだ。広大な河川敷が広がっていて堤の上はサイクリングロードが続いている。
このサイクリングロードに沿って堤上を歩いていくと、スカイツリーと富士山が両方見える場所が見つかる。同時に見えるというのが不思議に感じる景色だ。
堤から降りて小径を歩いていくと、大正から昭和初期の頃に建てられたのだろうと思われる古い廃屋が結構残っている。今にも崩れ落ちそうな家もあるし、まだ住んでいそうな家もある。
木造の古い二階家をみると、和服姿の芥川龍之介とか太宰治がふっと現れそうな不思議な感覚に襲われる。