今回は2012年の日展で特に印象に残った画を紹介する。最初の絵は確か特選を取っていたような気がするのだが「青いリンゴ」と題されていたと思う。ジーンズの質感が見事に表現されていた。
日本画の中にあった「初雪」と題された絵だが、特徴的な建物の構造は一目見て(あ、名古屋駅傍のあのビルだな)と気づいた。空の上から見下ろした構図だが、いかにも寒々とした雪の降り始めを感じさせる絵だ。
二度目に妻とパリを旅行した際に宿泊したのがホテル・サンラザールという所で、その名の通りサンラザール駅のすぐ隣だった。それでこの駅構内には何度も入ったのだが、「朝のサンラザール」と題されたこの絵はその時の記憶を蘇らせるものだった。
こちらは「灯灯し頃」と題された絵で、モチーフも色使いも私個人的にはとても好きな絵だったのでつい絵葉書も買ってしまった。