中学校への通学道路だった公園の外側近くを通る遊歩道を抜けると公園駐車場がある場所へなだらかな緩斜面で続いている。その先に中学校の校舎が少しだけ垣間見れる。当時はこの道から中学校までの間は急峻な崖だったので、米軍貯水池の方まで大きく迂回しなければならなかった。その後崖は埋め立てられて緩斜面となり、広いバス道路も通るようになる。
更に進むと公園南側を抜ける道路に出る。こちらは私の小学校時代の通学路でまだ住宅がまばらだった時代に同級生が何人か棲んでいた場所だ。左手は公園奥の窪地へ降りていく道がある。道路の逆側も窪地で今は住宅街が広がっている。その両方を見下ろす形で尾根のようになって小学校への通学路が続いていたのだった。
公園南側を抜ける道を少し進むと線路へ向かってなだらかに下っていく道になる。この場所は中学生になって始めた油絵で最初に描いた風景の場所だ。当時は舗装されていなくて石ころだらけの路だった。その道を灰色の絵の具で濃淡を付けて砂利道を描いた。森の稜線の向こうには青空しか見えないが、高い所に登れば大山山系が望める。最初に描いた油絵では実際には見えない大山をプルシャンブルーの絵の具を使って描き足した憶えがある。
