もうすっかり忘れていたのだが2009年頃は日本経済がすごく落ち込んでいて、いろんな業界でワークシェアとか時短とか呼ばれていた休業日が設定されて、国から企業の補助金が出されるなどということが行われていた。
そんな関係で6月中頃の月曜日が突然休業日になり、特にすることもなかったので軽トラを駆ってZ市の県立谷戸山公園まで行って久々に歩いてみることにした。ここは幼年期を過ごした場所ということもあって馴染みの自然公園だ。
車を入れた西側の駐車場から北に向かうと公園敷地のすぐ外側に駐留米軍へ水を供給する貯水地がある。その前を通って公園敷地の縁を進んでいく道は嘗ての中学校時代の通学路のひとつだ。
公園を右回りにぐるっと巡って南西の角まで来ると、三峰神社という祠がある。ちょっと薄暗い細い参道になっている小径は、小学生の頃棲んでいた家から駅へ向かう幾つかあるルートの一つだった。幼年期の夕暮れにここを通った時にキツネが化けて出たという噂話を思い出してゾッとした覚えがある。
この祠から駐車場に戻る途中に県立公園が出来る前からあるらしい六地蔵の祠がある。ここもちょっといわくがありそうな怖い場所だった。