11時過ぎに、水晶山を降りることにする。帰りのバスは休日の為に昼間は無いと往きのバスの運転手から言われていたので、歩いて駅まで戻ることにする。運転手は歩いていけない距離ではないし、途中まで降りれば大菩薩峠行きの路線と合流するので昼間でもバスがあると言っていたので、歩くことにしたのだ。
玉宮小まで出たところで、万一の昼用にもってきたお握りを食べてしまうことにして、校庭の外の水道で手を洗って、グランドの隅の日陰で鉄棒に座って妻と握り飯を分ける。
学校は田舎の割りには立派で大きかったが、生徒はそんなには居なさそうだった。先生が一人どうも仕事で来ている風だった。
更に町の方に降りて行くと古い納屋の壁にいかにも田舎にありそうな琺瑯製のキンチョーの看板をみつける。
更に降りて行くと綺麗な藤の花が咲いている藤棚があって看板に「袖切坂」と書いてある。化け物伝説の由来のある場所らしい。