新宿からやってきたロマンスカーにはまずまずの客が入っていた。老人と外国人が目立つようだった。小田原行きの鈍行は手前のほうが席が埋まっていたが、一番奥までゆくと結構空いていた。景色がよく見える山側に席を取る。山安の工場や小田原港の海がよく見えた。
終点の小田原駅に着くと新宿行きの急行が９番線から出るという。降りたホームが７番線で反対側が８番線だった。乗換の電車らしいのが停まっているのに、ドアが反対側しか空いていない。それで跨線橋をわざわざ登って９番線に出なければならなかった。電車はまあまあ空いていた。真正面に３人の女性が座っていた。二人は明らかに親子で目元がそっくりだった。富水を過ぎて開成にかかる辺りで富士がよく見えたので、席を立って写真に収めてくる。それで親子の母親が気づいたようで、ずっと振り返って富士を観ていた。
