江川崎から四万十川沿いを中村という河口の町まで一時間ほどを掛けて、下流へ、下流へと下って行く。途中、話でしか聞いたことのなかった沈下橋を見つける度に車を停めて写真を撮る。
実は沈下橋と同じ欄干のない橋は、自分が棲む街にも嘗てはあった。我が街では潜り橋と呼ばれていて、高校生ぐらいの頃までは何度か氾濫して水の下にもぐるのを目撃したこともあるが、何時しか立派な吊り橋に掛け代わってしまった。上流にダムなどが出来て治水が完備したせいだろう。先日の台風でもあわやという所まで水位が上がったが、無事決壊せずに終わった。四万十ではそういう訳にはゆかないのだろう。