四国旅行に出掛けた当時の日記を見てみると、乗った全日空は機内誌も、結構いい内容のものだったと書いてあった。表紙がインドの民族舞踊の面で、地方各地の土集めの記事がなかなか綺麗だったとあったのだ。それで取ってある飛行機機内誌のコレクションを漁って当時のものを捜してみると、確かにインドの民族舞踊のお面が表紙の機内誌が見つかったのだが、それはJALのものだった。しかし日記には確かにANAのカウンターで自動チェックインしたとも書いてあった。
もしかしてと思って、同じ年の5月号の機内誌がないか探してみると、全日空の同じ年の5月号が出てきた。表紙は勿論インドの民族舞踊の面ではないが、土集めの記事が特集されて載っている。それで初めて、往きは全日空で帰りが日本航空だったことに気づいたのだ。往きと帰りで違う飛行機会社を使うというのは考えられない事だったが、この頃既に、インターネットで往き、帰りを最安料金で検索して予約するシステムが出来ていたようだった。
(日本の土 特集)