二泊させて貰った木曽路、旧中山道N宿のHさんのお宅は、時代劇に出てくるような街道筋の旅籠といった風情そのものの家だった。
江戸時代は脇本陣として使われていたそうだが、その後旅館になっていたらしい。私が訪ねていった時は、その家を継いでまだそんなに時間が経っていなかった頃で、勿論旅館はやっておらず、無人だった時期もあったようで、使えない部屋というのが幾つもあったようだ。少しずつ改築されていたようだが、歴史的建造物なので現代風に建て替えることは出来ないと聞いた気がする。
一階には囲炉裏のある大きな広間があって、土間もあったように思う。二階に上がる階段は、坂本竜馬が襲われた池田屋を彷彿させた。
泊めて貰った部屋は昔の街道側に面する部屋のうちの一つで、江戸時代の殿様にでもなったような気分だった。
今日の最初の写真は泊めて貰ったお宅そのものではないが、近くの別の似た様な家で、Hさん宅はこれよりずっと広く大きかった。あまり多く写真を撮ってこなかったのが残念だが、現在私の棲む街にある古民家がちょっと似た風情なので、私の記憶にあるHさんのお宅と似た雰囲気のものを以下に数枚紹介する。