ノートルダム大聖堂に入った時点で午前11時を過ぎていたので、一時間ほど堂内を見学した後、食事に一旦出ることにする。
17年前に大聖堂が見えるセーヌ川沿いのレストランで食事をした覚えがあり、そこを捜したが見つけることは出来なかった。カルチェラタン界隈を暫く歩いて、一軒のレストランを見つけ入ってみることにする。ギャルソンが外のテラスに1テーブルだけ空きがあると薦めてくれたが、あまりに暑かったので屋内のエアコンが効いている場所にして貰う。従業員が伝票の整理みたいな事をしているテーブルがあったので、あそこでもいいかと訊くと席を作ってくれた。窓のすぐ傍で、隣の建物に蔦が一面に這っていて涼し気だった。
ちょっと暗めの店内は古い時代のパリの写真などがアンティーク風に飾ってあって、なかなか雰囲気のいいレストランだった。