約束の現地案内人が現れないまま、次のホテルの送迎バスに乗り込んだ我が家と男女一組は、他の客たちがそれぞれの案内人について次々にチェックインした後、おそるおそるホテルのカウンタへ向かったのだが、チェックインは名前を告げるだけで無事行うことが出来た。カウンタの受付嬢は流暢な英語を話すタイ美人で、笑顔はなかったがてきぱきと手続きをしてくれたのだった。
案内された部屋はビーチに面した10mほどの崖の上に建てられた宿泊棟の一室で、海側は全面窓でベランダも付いていた。ビーチ一面に植えられた椰子の樹より屋根が高くならないように設計されているようだった。部屋にはウェルカムドリンクとしてのワインのボトルとフルーツバスケットまで用意されていた。