昨日は丸岡から出発し、春江を過ぎて森田まで到達した。
人生最初のドライブ旅行は大学1年の時だった。勿論まだ運転免許は持っていなくて、友人の車に乗せて貰っての旅だった。その友人は五歳年上だったが、大学には同じ年に進学した。つまりその間浪人していたことになる。
その友人の車はトヨタ・カローラだ。日本が車社会に踏み出すきっかけになった車のひとつとも言える。そしてこの友人は、予備校生であった時に親から買って貰った初代カローラの中古車から4代目のカローラまで5世代のカローラをフルモデルチェンジの度に乗り継いでいた。
この時代の自家用乗用車は4年でフルモデルチェンジのサイクルを迎えるのが普通だった。モータリゼーション初期のこれらの車は今のような防錆性に優れた鋼板ではなかったので、6年もするとボロボロに錆びるのが普通で、そうなる前に4年目ぐらいで中古車としてそこそこの値段で売り払い、それを頭金にしてまた次の新車を買うというのは、それはそれでリーズナブルな考え方でもあったのだろう。
一緒にドライブ旅行に出掛けた時は2代目のカローラの時だった。2ドアクーペというタイプだった。そう言えば、この友人の車は初代が2ドアセダン、二代目が2ドアクーペ、三代目が4ドアセダン、四代目の時はリフトバックと呼ばれた5ドアセダンだった。カローラの歴代の全ての車型を経験していたことになる。