昨日は新得を出て、根室本線に沿って次の十勝清水を越えるところまで来た。
我が家に最初に卓上のステレオレコードプレーヤーがやってきて、姉は最初のＬＰレコードとしてサウンドオブミュージックのサントラ盤を買って貰ったのは既に書いた。親は、小学館の世界の音楽全集を購読申込みしたのだが、子供達、具体的には姉と私でお金を出し合って最初に買ったドーナッツ盤シングルレコードは、当時流行っていた輸入版テレビ番組の００１１ナポレオンソロのテーマだった。当時番組で使用されていたサントラ盤は売ってなくて、誰か知らないエレキバンドが演奏していた。ドーナッツ盤は確か当時３７０円だったと思ったが、子供のお小遣いではそうそうは買えなくて、姉とお金を出し合ったのだったように思う。
自分だけで最初に買ったレコードは、アンディウィリアムスのイエスタディだった。アンディウィリアムスのイエスタディが欲しかった訳ではなく、このＢ面に収録されていたメイイーチデイという楽曲が欲しかったのだ。中学に入ってすぐ、英語を独学でも勉強しようと思って、ラジオ基礎講座とテレビ英会話講座を観たり、聴いたりするようになった。そのテレビ英会話講座の音楽のコーナーでアンディウィリアムスのメイイーチデイが取り上げられていたのだ。貴方の毎週の、毎月の、毎年の一日、一日が良い日でありますように・・・という歌詞で、当時はとても気に入っていて毎日のように聴いていた。
３７０円とはいっても、そうそうはお小遣いでは買えなかった頃、いろんな雑誌に冒頭の画像のような広告がしょっちゅう載っていた。その頃のヒット曲をソノシートに焼いたもので、ラインナップはどれも欲しいものばかりだった。それで一度だけ又、姉とお金を出し合って、申し込んでみたことがある。しかし、送られてきたのは素人に毛が生えた程度のバンドによる粗悪な演奏だった。まあちょっと考えてみれば当たり前の事だ。それから５年もしない間に、カセットテープでラジオから流れてくる音楽を録音出来るようになった。今ではYOU-TUBEで殆どどんな音源も入手出来るようになった。しかし、当時はレコードを買うか、ラジオで流れてくるものを生で聴くしか方法がなかったのだった。
