norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

松島と大津波対策

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 昨日は松島を出て、愛宕品井沼と過ぎ、鹿島台というところまで来た。

 

 昨日、福浦島に渡った記憶がないと書いたが、福浦島で検索したら出てきた画像とほぼ同じアングルの写真が古いアルバムから出てきたので、渡ったのはほぼ間違いなさそうだ。

 

 東日本大震災で、松島辺りの被害は他の近隣に比べて小さかったそうだ。260余りもある大小の小島が緩衝材になったという説がある。これはなるほど理に適った説だと思う。

 

 津波について、世間では大きな誤解があるように思う。知っている人は知っている話だが、地震による津波は、水そのものが押し寄せてくるものだ。そういうと何を言っているのか判らないが、台風などによる高潮の大波と比べると判りやすい。台風の大波は海水表面の高さの移動が伝わってくるものだ。つまり表面だけ動いていて、海面より下の深い部分では水は移動しない。しかし津波では海面から海底までの水全体が移動してくるものだ。だから防潮堤があっても、それを乗り越える。移動してきた水が、後ろからどんどん押してくるからだ。

 

 お祭りなどの人波で、人間が一斉に一方向に動いているようなものだ。だから先頭で止めようとしたって、次から次へ後ろから押してくるので止めることは出来ない。これに対して、台風の大波は大勢の人が人間ウェイブをしているようなものだ。波は伝わってくるが、何処かで止めたらそこで終りだ。反射していくぐらいのことでしかない。

 

 大震災の反省で、未だに防潮堤を作らなければと言っている政治家、マスコミ、はては学者までいるが、気がしれない。高い防潮堤を大津波が乗り越えた事を、松島では島のせいで大きな被害が出なかったことを全く学んでいない。この二つの事例から、大津波対策にどのようなものを用意すべきなのか、何故気が付かないのだろう・・・。