四日市から関西本線、国道１号沿いに河原田というところの近くまでやってきた。この辺りは鈴鹿も近い。鈴鹿といえばサーキットだ。残念ながら私にはサーキット経験はない。鈴鹿の伝説の死闘も知らなかった。
会社に入社した時に、既に運転免許は持っていたし、軽自動車ながらマイカーも持って運転実績もあった。しかし、自動車関連の会社で私は当時の言葉で言ういわゆるカーキチではなかった。こんな言葉は既に死語であるし、今使ったら不適切な表現でしたと頭を下げなければならないのかもしれない。もう少し緩やかな表現をすればカーマニアぐらいが穏当かもしれない。まわりにはそういう人達が多かった。
入社してすぐに出来た親友から、スカＧの過去の栄光、ＧＴＢとＧＴＡの違い、青バッジと赤バッジ、Ｚ４３２の意味など、滔々と教えられた。その当時の私には、そんな事にどれほどの意味があるのかぐらいの気持ちで聞いていた話だった。
しかし、それから数十年を経た今、それは輝かしい日本の歴史の一コマなのだったと今更ながらに思うのだ。
