norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

出雲大社、御本殿

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 桑名を出て、富田浜、四日市の間あたりまで辿り着いた。

 

 四日市と言えば、東海道と伊勢街道の分岐点がある。ずっと海沿いを来たのだが、更に海沿いに進む伊勢街道と分かれて、東海道は内陸のほうへ入っていく。

 

 昨年、伊勢神宮出雲大社がどちらも同じ時期に式年遷宮があった。伊勢神宮は未だ訪れる機会を持っていないが、出雲大社には、高校生の修学旅行の時と、一昨年遷宮になる直前の旅とで二度訪れている。

 

 出雲大社には忘れられない思い出がある。高校修学旅行の時の事である。そろそろ日暮れを迎えようとする夕刻の頃、親友と二人で参拝をしていて、一般の人が参拝する御仮殿のうしろに屋根の一部だけ見えている御本殿を囲う回廊の脇にある小さな扉を神主の一人が、するりと抜け出て鍵を掛けずに社務所のほうへ出ていったのを目に留めたのだ。

 

 すぐに親友に目で合図して、ちょっと行ってみようということになったのだった。勿論、一般の人は立ち入り禁止というのは重々承知の上の事。他の観光客たちに気づかれないようにそおっとその潜り戸を抜け、御本殿の前に立つと、何かぞおっとするような鬼気迫るものを感じたのをよく覚えている。親友と示し合せて本殿の近くまで進み、古代の威風をこれでもかと見せつける本殿の柱に手を触れてきたのだった。

 

 我々の行動を後ろから見つけた女子高生二人が、同じ様に潜り戸を抜けて本殿のほうへ入ろうとしたその時、神主が我々の行動に気づいてしまって、大声を挙げて走って来たのだった。それを見て一目散に走って逃げたのだった。あらためて出雲大社というのは凄いところなのだと認識をあらたにした出来事だった。