甲斐大泉を出て、隣の甲斐小泉を過ぎたところ。もうじき小海線を辿る旅も終わりに近い。この辺りは一駅、一駅の間隔が広いようで、一日に大した数の駅を越えることが出来ない。
八ヶ岳を見ると、ああ懐かしい風景だなと思う。別に八ヶ岳の麓に棲んだ事がある訳ではない。人生で数えるほどしか、この山の麓を通り過ぎていない。それなのに、この稜線を見るたびに、ああ又この景色を眺めることが出来たという感慨に包まれる。それほど懐かしく感じるのに、この頂きの稜線を描けと言われても、正確になぞることは出来ない。山の形が複雑過ぎるのだろう。
好きな風景なのに、所蔵の画像が一枚もない。この頂きを眺める時は必ずと言っていいくらい、高速の上でハンドルを握っているせいだろう。小海線が無くなってしまわぬ前に一度、ゆっくりと車窓から飽きるほど八ヶ岳を眺める旅をしてみたいものだ。（画像は今回もネットからの拾い物）
