野辺山の先から出発して、清里を越え甲斐大泉の手前までやってきた。
清里は勿論訪れたことがある場所だが、写真は残っていない。清里という時に、ほんのり気恥ずかしいものを感じる。
清里がもてはやされたのは、80年代の前半頃ではなかっただろうか。あの頃日本は、特に若者を中心として少し浮かれ過ぎていたのではなかっただろうか。清里へ仲間と出掛け、タンデム自転車に乗って、ソフトクリームを食べる。そんなことがトレンディでお洒落とされていたのだ。そんな事に自分も関わってしまったというのが気恥ずかしさの原因なのだろう。
80年代は一言でいって、気恥ずかしさの時代だ。勿論、今から振り返るとという意味だ。当時はそんな事を感じている日本人は殆ど居なかったのだろう。だからこそ今恥ずかしい。
この時代を証拠として残しているのが、本日の画像。押入れの奥に残っていたものだ。1989年10月、まさに80年代が終わろうとしている時に、それまでの10年を振り返って特集された雑誌ハナコの特大号である。
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頁をめくって、ああこんなものがと挙げてゆくときりが無い。もう勘弁して下さいという気持ちにならないだろうか。
しかし実は私自身、あまり80年代には染まっていない。朝6時に家を出て帰宅するのは12時過ぎというモーレツ社員の日々を送っていたからだ。残業80時間、休日出勤月2回なんていうのはザラだった。だから80年代の世事には疎い。
なので、清里に一度遊びに行ってしまったことぐらいは、勘弁してほしい・・・という気持ちである。