norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

峠の釜めし

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 横川と言えば誰が何と言ってもおぎのや、峠の釜飯だろう。これを何度食べたか知れないし、我が家にこの釜飯の入れ物が無かったことがあっただろうか。我が家では主にチーズフォンデュを作るのに使っていた。家族4人ぐらいだと、ちょうど適度な大きさなのだ。カセットコンロに載せて温めると保温性もいいし、入れるチーズの量もほどほどでいい。

 

 駅弁が鉄道のホームではなく、スーパーやデパートの催事場で売られるようになってどの位経つのだろうか。実際に駅のホームで買ったことがある我々世代が死に絶えてしまえば、当然無くなるのだろうが、駅弁という名前でスーパーで売ることの不自然さにはどうにも耐えられないものがある。その耐えられなさに懐かしさが勝っている時までが、スーパーの駅弁の寿命なのだろう。

 

 今でも横川駅は信越本線の終着駅(?)、いやこういう場合終着駅とは言わないかもしれない。途切れる末端の駅として存在するらしいので、横川駅でおぎのやの峠の釜飯を購入することは多分可能なのだろう。しかし、その為に横川駅まで行くのはかなりの贅沢なことになるのだろう。

 

 おぎのやの峠の釜飯は、スーパーやデパ地下の駅弁大会ではなくて、横川駅や、せめて碓氷峠越えのドライブインで買いたい。上信越自動車道のサービスエリアで買い求めるのも、かなり興ざめのことではある。いい加減、郷愁から卒業しなければならないのは我々のほうかもしれない。