norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

2014年一日旅 東京たてもの園散策 12

 東京たてもの園の東ゾーンは昭和初期の主に商店を移築して集めているもので、いわゆる看板建築と呼ばれる通りに面した部分の壁だけ飾り立ててその裏側に日本家屋があるという構造の店が並んでいる。三省堂と書かれた看板をよく見ると筆、墨、硯、文具とあって昭和初期の文具店であることが分かる。所謂辞書の三省堂とは違うのかもしれないが、神田にあった商店を移築したものとのこと。

 並べられている商品も墨、硯などの他に万年筆、インク、鉛筆、糊など今はもうあまり見かけない文房具が多種並んでいる。

 次の店は看板建築とは異なる日本家屋の古い土蔵を改築したような店で、小寺醤油店とある。店内に大きな樽もあるので小売りだけでなく、ここで味噌や醤油の醸造もやっていたのかもしれない。

 店の壁には佐渡味噌という登録商標の看板が掲げられている。ノザキコンビーフのホーロー看板らしきものの下にあるエンブレムは、この店に多数置かれている通称だるまと呼ばれるサントリーオールドのラベルのデザインと同じように見せるので山崎醸造所の直売店だったのかもしれない。

 店内には醤油壜、ウィスキーの壜の他に多数の昔懐かしい缶詰類が多く陳列されている。昔はごく普通にあったもので、今では殆ど見かけないものばかりだ。

 

2014年一日旅 東京たてもの園散策 11

 昨日の最後の画像の東屋だと思ったものは、火の見櫓の最上部だけを切り離して展示したものだった。

 そこから進んで昭和の商店街の建物群エリアに入って最初に目に入る建物が村上精華堂という当時としてはモダンな造りの洋館だ。上野不忍池沿いにあった化粧品を売る店だったそうだ。

 この近辺には建物のほかに当時の乗り物も幾つか置いてあって、そのひとつが新橋近辺を走っていたらしい都電だ。都電荒川線は名前を換えて今でも走っているがレトロな雰囲気は同じ都電とは思えない情緒がある。

 リアカーをリアルで最後に観たのは何時だったか思い出せないが小学校の低学年の頃ぐらいではないかと思われる。何時の間にか世の中から無くなったもののひとつだ。

 

2014年一日旅 東京たてもの園散策 10

 高橋是清邸を出ると少し離れたところに立派な冠木門がある。江戸時代の伊達藩のものらしいが白金にあったものを移築したそうだ。傍らには番所という現代で言えば守衛所が付属でついていた。

 このあとは昭和の時代の商店街を模した街並みが東側の方にあるのでそちらの方に歩いていくことにする。

 途中に昔懐かしいような煉瓦造りの交番がある。万世橋にあったもののようで赤い郵便ポストとセットで時代を象徴している。

 更には遊園地にでもありそうな洋風の東屋があったが説明書きはよく見なかった。

 

2014年一日旅 東京たてもの園散策 9

 次に入ってみたのは高橋是清邸だ。赤坂にあったものを移築したらしいのだが東京のど真ん中にこんな建物があったのかと思うと不思議だ。

 高橋是清は明治から昭和初期にかけて活躍した政治家だが西洋風に言うとピロティなのだろうが、屋根のついた玄関の立派さは国内外の要人を多く迎えた屋敷らしさを物語っている。

 屋敷の二階部分は純日本風の造りで立派な欄間が贅沢な造りだ。昭和の大事件2・26事件の現場になったそうだ。

 

2014年一日旅 東京たてもの園散策 8

 たてもの園は洋風の建物だけではなく、西側の端には古民家風の農家が幾つか移築されていた。

 土間と座敷が繋がっているような家は昔はごく普通にあって、自分も幼年期に少しだけ棲んでいた時代があるのでとても懐かしい気がした。

 和箪笥の上に日本人形が載っていて、今ではホラー映画の定番の小道具だが、古い屋敷には昔はごく普通にあったような気がする。

 

2014年一日旅 東京たてもの園散策 7

 常盤台写真場という写真館スタジオを見た後は、一度外側だけ見て通り過ぎたデ・ラランデ邸という洋館に入ってみることにする。

 大川邸のほうがアーリーアメリカン調だったのに対し、同じ洋館でもこちらはぐっとドイツとかプロイセンといった感じがある。そう思って説明書きを見てみると元々平屋だった家をドイツ人が大幅改築して三階建てにしたそうだ。外観の破風の部分もドイツロマンチック街道とかスイスの山小屋風の感じもある。

 内装は重圧感のある少し暗めのしかし威厳を感じる造りになっていた。

 

2014年一日旅 東京たてもの園散策 6

 常盤台写真場を出て少し歩いていくと昔、上野広小路辺りで使われいたボンネットバスが屋外に展示しある。映画の為に復元されたセットのように見え、とても実際にこれが走って商用化されていたとは信じられない。

 次に入った建物は三井八郎右衛門邸という西麻布にあった建物を移築した和洋折衷の屋敷だった。外観は瓦葺、白壁の武家造りのような感じだが、内部は大正モダンといった感じの洋間が多く、食堂らしい8人掛けの大きなテーブルの上には豪華なシャンデリアが輝いていた。

 和室もあって京都の古い神社仏閣のような雰囲気もあった。