norimakihayateの日記

バーチャル旅日記からスタート。現在は私の国内旅行史に特化しています。

2009年一日旅 幻の陸橋探し 池袋界隈

 (1965年まで千住にあったという火力発電所の煙突 通称お化け煙突)

 

 12月の半ばを過ぎて、妻が池袋にあるインド更紗の店に行ってみたいというので、私もかねてから池袋には幻の陸橋を探しに行きたいという懸案があったので、ついでにと思い行ってみることにした。

 「幻の陸橋」とは解説をすると長くなるが幼少期の頃の微かな記憶で、都心を抜けて信州や東北方面に観光バスなどで向かった際に必ず通った緩やかなカーブを描く鉄橋だ。何処にあった何という橋かは全く分からない。そこを通ったのは何時の何処へ行った時かと言う記憶もはっきりしない。しかし幼年期の記憶にははっきりと刻み込まれていて、この陸橋まで来ると(ああ、都心まで戻ってきたのだ)と懐かしい気持ちになるのだった。

 時期的には最初の東京オリンピックがあった1964年の前後ぐらいではないかという気がするので5、60年ほど前の話になり辺りの景色はもう一変している筈なのだ。

 似たような怪しげな記憶に千住にあったという「おばけ煙突」というものがある。小学校の頃の社会科の教科書にも載っていた記憶があるが、火力発電所に建てられた四本の煙突で、少しずらした格好で並行に建てられているせいで、観る方向によって1本に見えたり、二本や三本、四本に見えるというまさにお化けのような煙突だった。このお化け煙突は1965年に撤去されたと資料にあるので、実物を見たとすれば小学校の低学年から中学年にかけて位の頃ということになる。実物を見たとすればと書いたが実際に自分の眼で観たかどうかもはっきりとした記憶ではないのだが、「幻の鉄橋」と同じ様に都心から郊外に向かうバスの中から(ああ、あれがお化け煙突なのか)と納得した記憶が微かにあるのだ。